新聞奨学生って何ですか?
「新聞奨学生制度」は学費を借りる代わりに、新聞販売店で働く制度です。各新聞社ごとに新聞奨学会があり、そこから学費を借りますが、一定期間やりきると返済が一定額免除されます。1960年代にはじまったといわれ、進学したくてもお金のない学生を中心に利用されてきました
新聞奨学生制度の問題とは?
一定期間働けば返済が免除されますが、途中で辞めてしまうと即時に全額を一括返済する契約になっています。その弱みにつけこみ、パンフレットや契約書の内容を無視して働かせる販売店が少なくありません。また、奨学会もその様な実態を知りつつ、改善しようとする気配が見えません。過去には過労死事件も起きており、国会や週刊誌などで問題が取り上げられています
具体的にどの様な問題があるか
長時間労働
労働時間の管理の概念がない販売店が少なくありません。配達以外にも「付帯業務」の名目で電話当番や営業、ポスティングなどの仕事を学生に押し付け、結果本来の目的である学校に行けない人もいます
休日の削減
新聞販売店は慢性的な人手不足。学生がそのカバーをする傾向にあります。しかし、法に定められた休日出勤手当が支払われることは稀です。
外国人留学生
増加傾向にありますが、留学生は週28時間以上働くことができません。しかし、実際にはそれ以上の労働をしているという報告があります。新聞社の足元でこの様な実態があるため、「留学生の労働問題がマスコミで報じられない」という問題まで起きています